探究活動は、今…

静岡STEAMフューチャースクールの様子

夏休みも、終わりに近付いてきました。受講生たちの科学探究の活動は、果たして目標まで進めることができているのでしょうか?受講生たちは今、何を思っているのでしょうか?「あれをやっておけば良かった」「もう一歩進めておきたかったな…」──そんな後悔なのでしょうか?それとも、満足感でいっぱいなのでしょうか?

どちらにしても、過ぎ去った時間は取り戻すことはできません。もし、後悔している人がいるのだとしたら、いつまでもクヨクヨ気にしていても、夏休みの前に立てた目標に近づくことはできないので、それよりも気分を切り替えて、明日に向かって“いい時間”を作れる方向にシフトして欲しいものです。“いい時間”を生み出せるのは、本人しかいません。自分の未来を創り出す時間を作りだせるは、自分自身しかいないのです。周りの人がその大切さについて話をしても、自らが行動しなければ、何も未来を創り出す時間にはならないのです。そんなことは、誰しも知っていることでしょうけど…。

探究活動は、夏休みの宿題ではありません。学校では、自由研究などの探究活動を“休み中の宿題”として扱っていますが、静岡STEAMフューチャースクールでは、そのようには一切とらえていません。なぜなら、探究活動(自由研究)で子どもたちが身につく探究力は、1ヶ月ほど取り組んだからといって、力がつくというものではありません。それは、今までいろんな体験をしている子どもたちが、一番よく分かっていることかと思います。

静岡STEAMフューチャースクールでは、講座を受講している受講生のみなさんが、将来活躍できるための科学的探究力や問題解決力・論理的な思考などが身につく能力を、探究活動(自由研究)を通して育てたいと考えています。みなさんに探究力を身につけて頂くには、継続することが鍵となります。野球やサッカーなどのスポーツや、ピアノやバイオリン、ダンスや新スポーツ、珠算や書道などなど、1ヶ月ほど頑張って取り組んだからその能力が身についた…ということはありません。静岡STEAMアカデミーでは「科学的探究活動を学ぶことを習い事にしませんか?」と考えています。最近、ロボット講座やプログラミング講座が、学習塾や習い事のひとつとして行われてきています。それと同じように、科学を探究する講座を習い事に入れ、体験的に学ぶことを推奨しているのです。

スポーツや芸術的な習い事では、その都度コーチや指導者の直接指導を受けることが、前提になっています。でも、探究活動(自由研究)の主人公は、受講生自身です。本人が主体的に取り組むからこそ、探究的な能力が身に付いていくのです。

とは言うものの…

  • 実験のやり方は、これで良いのだろうか?
  • 仮説や結果のまとめ方は、これで良いのだろうか?
  • もっと違う実験のやり方があるのだろうか?

…などなど、探究していけばいくほど、聞きたいことや質問したいことが出てきて、悩んだり困ったりするものです。それは、探究している方法や結論に「正しい答え」など無く、未知なものだからこそ不安になってくるのです。そうした悩みや不安にぶち当たった時こそ、事務局の出番です。次回の記事では、事務局によるサポート体制について、ご紹介致します。