静岡STEAMフューチャースクールの特徴

学習指導要領の改訂に伴い、STEM教育や、STEAMという言葉が徐々に広く知られるようになりました。しかしながら、一口にSTEM教育と言っても、具体的な学び方は、想像がつかないというのが正直なところかと思います。ワークショップでは、どんなことをするのか、他の教育機関との違いや差はどこにあるのでしょう。

大切にしていること

『探究的な学び』そのものを具現化する場所

静岡STEAMフューチャースクールは、参加者全員に自由研究を課しています。それは、誰かから与えられるのではなく、自分の中から湧き出る好奇心を育てたいからです。自由研究を通し、日常の中で生まれた素朴な疑問をかみくだいて丁寧に考えることも大切ですが、「なるほど、そうか!」と、一つの答えに辿り着いた瞬間に得られる体験は一生モノです。

メンターによるサポート体制の充実

とはいえ、いきなりの自由研究活動を走破するためには周囲の手助けが不可欠。静岡STEAMフューチャースクールには、経験豊かな指導者と、研修を受けたメンターがいます。研究テーマの設定から、実験内容を組み立て、実験し、結果を観察し、グラフにまとめること、期限内に、レポートを作ること…etc.と、さまざまな場面で粘り強く考え続けられるように、皆さんを徹底サポートします。

過去の講座内容紹介

※内容は、年度により異なる場合があります。また、会場ごとに開講講座が異なります。

風船ロケットをまっすぐ飛ばそう!

 架空の研究機関【宇宙開発研究所】から出された「まっすぐ上に飛ぶ風船ロケットを作ってほしい」というお題に沿って風船ロケットをデザインし、制作するワークショップです。まずは基本的な作り方を学び、風船ロケットの仕組みを学びます。そして、「まっすぐ飛ばす」ためにはどのような形が適切か?という視点でアイディアを出し、設計、制作します。『データを積み重ねながら、試行錯誤する』という、研究活動の基本的で大切なプロセスを、楽しみながら学びましょう。

風力発電装置を作ろう!

 架空の会社から受け取った司令「より多くの電気を作ることができる風力発電を開発すること」をもとに、風力発電装置を設計、制作するワークショップです。風船ロケットのワークショップと同様に、限られた条件の中で最適な結果に導くために、データを取りながら試行錯誤する力や、実生活の中の不思議や疑問を課題に設定する力を育みます。

MESHを使ってセキュリティーシステムを作ろう!

 水道に手を伸ばすと自動で水が流れ、手を遠ざけると水が止まるといったように、私たちの便利な暮らしには、センサーが欠かせません。このワークショップでは、そんなセンサーに着目し、学びを深めます。講座では、『MESH』というキットを活用します。色や温度、振動などを感知するさまざまなセンサーを組み合わせ、仲間と協力しながらより強固な“セキュリティーシステム”を設計します。あなたのアイディアで、美術館の宝物を守りましょう!

土と生き物のすみか

 地球上の生命の、大切なすみかである「土」と、そこにすむ「いきもの」をテーマに、皆さんの身近な環境にある土を、科学的に観察する方法を知りましょう。そして、私たちにとって身近な土壌生物であるダンゴムシが気持ちよく暮らせる環境を、テラリウムを作ることを通してデザインしてみます。今まで見えているようで実は見えていなかった世界が、グッと身近に迫って感じられると思います!

ヘックスバグを使ったSTEM活動

 ヘックスバグは、振動して不規則な動きをする小さなロボットです。講座ではこのヘッグスバグの動きを観察、分析し、色々な素材を使って制御します。「真っ直ぐ進ませる」「回転させる」「砂利を多く運ばせる」などの課題に取り組みながら昆虫の体の構造と機能について学びましょう。

3Dペンを使って災害に強い橋をデザインしよう

 3Dペンは、先からプラスチック樹脂が細い線として出てくるペンで、まるで絵を描くかのように直感的に立体構造を作成することができます。この3Dペンを使い、災害に強い橋というテーマで橋をデザインします。実際にラジコンカーを走らせて、強度の検証も行います!最も強靭な橋は、いったいどんな姿をしているのでしょう? 

センサーとマイクロビットを応用したSTEM活動

 

センサーとマイクロビットを使って電子楽器を作ろう

野菜栽培セットを用いたSTEM活動