あなたの探究活動は、進んでいますか!?

空飛ぶ種

夏休みが、半分過ぎようとしています。自分で立てた探究活動(自由研究)は、計画通り進められていますか?

STEAMの学びの中に、「自己管理能力を育てる」という項目があります。研究者や科学者は、研究の推進計画に基づき、準備し、実行し、データを収集していきます。そして予期せぬ出来事があっても、予定を修正しながら強い意志を持って実行し、結論を導き出していきます。自分が立てた仮説を証明するために、あなたのアイディアを駆使して考え実行されていきます。

でも、上手くいくとは限りません。それが常です。だから、1回や2回上手くいかない、予想した通りの結果が出てこないからと言って、がっかりしたり悩んだりする必要はありません。上手くいかなかったら「なぜだろう?」と、その原因を考えてみましょう。そうすると、「新しい疑問点や問題点」に気づきます。その上手くいかないことをどのように解決していったのかも、立派な研究なのです。

前に歩みを進める努力をしましょう!!

私らしい、私が思いついたアイディアを探究の中に取り入れていますか?誰もがやる方法やまとめ方でなく、自分らしい手法を考えてアプローチするのも、素晴らしいことです。漫画やイラストが得意な人は、図やイラストを使って考察し、わかりやすさやユニークさを出すのも良い方法です。実験装置や観察方法の道具などを自分で設計し、図に表したり、それを実際作って探究に使ってデータをとってみることも、とてもSTEAM的です。そこにあなたのアイディアを表現したり、創造的な力を磨くことができるからです。

実験や観察を、何回やっていますか?データは、多ければ多いほど良い結果が出てきますし、説得力も増します。8月末には、探究活動の結果をまとめて論文にしましょう!毎年、受講生に見られるよくない傾向ですが、夏休みが終わった段階で論文ができていない受講生が何人かいます。1月の山﨑賞に出すからとか、12月のグランシップでやる発表会までに仕上げれば、今急いでやらなくてともいいと考えている受講生がいるのですが、あなたはどうですか?君はそんなことは考えていないですよね…。

夏休みの宿題として、探究活動(自由研究)をやっている受講生もいると思いますが、「宿題だからやろう」とフューチャースクールでは言っているのではなく、みんなのひとり一人の物事を深く考える力や解決しなくてはならない問題を、筋道立てて、自分の考えを創っていくことのできる能力を身につけてほしいからです。

みなさんも知っているように、AIがもの凄いスピードでいろんなことに応用され、いろんな道具や装置に利活用されています。みなさんが社会の中に出て活躍する時代は、どんな時代になっているのでしょうか?そうした未来社会は、今よりももっと高度なPCやAIが利用され、活用される時代に生活していることだと思います。そうした時代に、身につけておく必要があると考えられていることは「探究力」だと言われています。

つまり、ほとんどの答えはPCやスマホの中に入っていて、だれもが瞬時に取り出せる時代が到来するということです。そうした時代に必要な能力として、誰も考えない新しいアイディアに富んだ答えを導き出せたり、発想できたりする「探究的な能力」が必要になるというわけです。その「探究的な能力」をトレーニングし、磨いていくためには、探究活動が意味を持ってくると私たちは考えています。

この夏の探究活動の結果を、論文にまとめ、先延ばししない自分になるためには、とにかく「まとめることに」チャレンジしましょう!まだ時間はあります。もう一度探究計画を見直して、「実行できるわたし」になることを大切にしましょう!!そうすれば、次の探求活動に歩みを進めることができるはずです!