今年度の静岡STEAMフューチャースクールの第一歩として、2023年7月29日(土)と30日(日)に開催された『SCIENCE CAMPUS2023』。初日の29日(日)には、「世界で初めて発見したペロブスカイト太陽電池開発の話」と題した記念公演が行われました(記念講演の様子は「こちら」の記事をご覧ください)。そして、2日目となる30日(日)には、静岡大学副学長の塩尻信義教授が科学者の大先輩として登壇してくださいました。
塩尻副学長は、理学部の先生です。生物学の最前線の研究成果を、先生の取り組んでいる研究からお話しいただきました。肝臓、胆のう…私たちの体の働きに関して、いろんな専門用語が出てきました。新しい医療を生み出す探究活動は、まさに憧れの的です。
また、STEMの学びを体現してきた先輩も登壇してくださり、小中学校時代に取り組んだ探究活動が、今の自分の大学生活を創っているんだという「生の声」を、受講生たちに届けてくれていました。
受講生たちはみんな真剣に話に耳を傾け、その眼差しから「何かを見つけよう」という意欲が感じられました。探究に必要なのは、この“見つけようとする目”です。素晴らしいですね!
今年こそチャレンジする私になろう!
静岡STEAMフューチャースクールの目標である「チャレンジ!」を達成していくために…
- 探究計画をしっかり作ろう
- 実験観察に自分のアイディアを入れよう
- 科学の方法を踏まえよう
- 仮説を証明する証拠をたくさん集めよう
- 写真の記録をしっかり残そう
- Moodleを使って確実に前へ進もう
…という点において、受講生たちと意識合わせをしました。その上で…
- 探究論文は完成させて提出すること
- 各STAGEの最後の講座で発表すること
- 探究活動発表会でプレゼンすること
- SCIENCE CAFEに参加すること
- STEAM CAMPUSに参加すること
- 2週間に1回はMoodleを開いてメンターとコミュニケーションをとること
- 各種コンクールに積極的にチャレンジすること
…を「みんなの約束事」として共有しました。
この2日間で、受講生は何を感じ取り、どんな自分の未来を描いたのでしょう?サッカーに夢中になるように、ピアノを本気で弾くように、ダンスに打ち込むように、サイエンスに対しても本気で取り組んでもらいたいものです。身近な科学をサイエンスするカッコ良さに気付き、そんな科学センスを磨く自分を目指してくれたら…と思います。未来の自分を夢見る中に、科学と友達になっている自分を見つけてくれることを願うばかりです。