夢は大きくノーベル賞?ペロブスカイト太陽電池開発の話を聞きました

太陽光電池で実験をしている時の様子

JTS(国立研究開発法人科学技術振興機構)の「ジュニアドクター育成塾」事業において、静岡大学が展開してきた『静岡STEAMアカデミー』は、令和5年度からの『次世代科学技術チャレンジプログラム』の申請が採択されて、この度『静岡STEAMフューチャースクール』として、新たな5年間の活動を開始しました。その第一歩として、受講生・保護者・静岡大学関係者・指導者が一堂に集い、今年度の第1歩となる『SCIENCE CAMPUS 2023』を、2023年7月29日(土)と30日(日)の2日間、静岡大学人文学部大講義室にて開催致しました。

初日の29日(土)は、「世界で初めて発見したペロブスカイト太陽電池開発の話」と題し、桐蔭横浜大学の池上和志教授による記念講演が行われました。その中で、ペロブスカイトという物質を使って、新しい太陽電池を開発した桐蔭横浜大学の宮坂力教授の一番弟子である池上教授が、開発に至った経緯やその性能について、わかりやすくお話しくださいました。

記念公演『ペロブスカイト太陽電池の誕生の話』の様子

ペロブスカイトの特徴はなんと言っても従来のシリコンを主体とした太陽電池とは異なり…

  • フィルム上で薄く曲げられる
  • とても軽い
  • 光の変換効率がシリコンに匹敵する
  • 材料の大部分を日本国内で調達可能
  • 室内でも光源があれば発電する

…などの長所があることだそうです。そんな夢のような太陽電池が、世界の注目を浴びていて、ノーベル賞に値する発明だとまで言われています。

ペロブスカイト太陽電池

こうした世界的な探究活動のお話しに刺激され、受講生が今取り組んでいる探究活動も、やがてはこうした発明や発見に繋がっていくと良いですね。