この夏は、台風や集中豪雨、地震など、自然災害に翻弄された日本列島の夏でもありました。みなさんの生活している家や地域は、被害に遭いませんでしたか?
科学が大好きで探究好きなみなさんのことですから…
- 台風の進路はこうなるだろう…
- それはこの太平洋高気圧が勢力を増してきているから、進路を西に向けるんじゃないか…?
- 日本に近づいて来るほど、気圧が下がって勢力を増してきているのはどうしてだろうか…?
- なんで台風と離れているのに、静岡や東京で大雨が降っているのだろうか…?
- 南海トラフのはしっこの九州の方で大きな地震が起きたことが、四国や紀伊地域、名古屋や浜松・静岡でも大騒ぎをしているのはどうしてだろうか…?
- カミナリって静電気なら、あの発生したたくさんの電気を溜めておくことが出来れば…?
- なんで同じ雨なのに、小粒の雨と大粒の雨が降ってくるの…?
…と、次々と疑問が出てきて、自分なりに「こうじゃないか」とか「ああじゃないか」とか考えて、その理由を考えてみましたか?生活の中に潜んでいる「なぜ」や「不思議だな」という疑問が心の中に生まれてくると、「なぜか調べてみよう!」「なぜか試してみよう!」などみんなの心の中の好奇心に灯がつきます。そのことが大切なんです!
好奇心は、科学的な探究力を生み出す起爆剤なのです!STEAMの学びは、日々生活している中で気づくこと、見つけること、感じることなど、身近な中から発想することが基本です。
そこで今みなさんは、夏の探求活動が終わり、探究論文にまとめましたね。この時期は次のステップを生み出す重要な時だ、ということを認識しましょう!なぜなら、作った論文の出来不出来は別として、みなさんが取り組んだ探究活動について、今思い浮かべてみると、いろんな知識やいろんな問題点が頭の中に思い出せるのではないですか。そのことが大切なのです。
やっている途中で…
- 実験のやり方がこれでよかったのか?
- データのとり方をもっと工夫すればよかった…
…など、次々に思い出されてくることでしょう。自分が取り組んだ探究活動を、振り返る勇気を持とう!じっくり時間をかけて反省してみよう。「あれも」「これも」思い出されてきます。そうしたアイディアや気づいたことや疑問などは、「実験ノート」に書いてありますか?この夏に取り組んだ探究活動の良かったこと、改善するともっと良い結果が生まれるであろうアイディアなどを、メモしてありますか?
そんな今だからこそ、次へのステップを考える時なのです
- 振り返りノートを作る(実験ノートにまとめる)
- 探究論文を完成する(学校から帰ってきた論文を、振り返りノートを参考に書き換える)
- 全国の科学論文コンクールへ挑戦する!(締切日や論文ページ制限etc.ネットで要項など検索しよう)
みなさん!自分がチャレンジした探究活動を、地域社会(市、県、全国etc.)の中で、どんながんばりをしたのか、どんな素晴らしさを発揮したのかなどを同年代の人たちと比べて評価してもらおう。もう一歩前へ歩みを進めよう!