「ジュニアドクター育成塾」サイエンスカンファレンス2022

今年もオンラインで、JST国立研究開発法人科学技術振興機構による「『ジュニアドクター育成塾』サイエンスカンファレンス2022」が11月12・13日に行われました。全国31カ所の大学、高専、研究機関の「ジュニアドクター育成塾」を受講している講座生の中から各2人が選抜され、自分が探究している研究内容の発表会で58作品が発表されました。大学の先生方の審査を受け、静岡STEMフューチャースクールから出場したSTAGE2.0に所属する有薗彩奈さん(中1)の7年間に及ぶ朝顔の継続探究した「朝顔の色を変える」探究が、生物分野の「生物分野賞」を受賞しました。そして海野君は「チャレンジ賞」を受賞しました。おめでとうございます。

有薗さんは、「黄色の朝顔を咲かせたい」という思いから「今ある色を消していけば良いのではないか」という疑問から、家にある洗濯に使う漂白剤を使って色を脱色する探究を4年前から取り組んできました。毎年その種子を採り、春に植えて育て、また秋に種子を採りを3年間繰り返し、その色の遺伝の様子を記録してきました。その4年目の探究成果をまとめ発表したものです。

海野君もSTAGE2.0のクラスに所属しています。海野君は、小学校4年生の時からストローロケットの探究活動をしてきました。そして中学に入った3年前から、「水ロケットをより遠くまで飛ばせ ─自作の地上実験装置で探る-」というテーマで探究活動を続けています。海野君の探究では、とにかく遠くに飛ばすために何回も飛ばした実験を繰り返したのではなく、地上実験にこだわって、しかも水の噴射による水力実験装置や風洞実験装置を始め、流体の実験装置も自作して取り組んできたことです。また海野君は、2日目の交流会で「月面基地は必要か」という意見交換会の中でグループリーダーを務め、データを使った意見で討議をリードし、その論理的な考えの展開は素晴らしいものでした。

二人の探究活動でいえることは…

  • 何年間か継続してきた探究活動である。
  • 探究のテーマを生活の中から見つけ出し、家にある身近な資材を使って探究している。
  • 科学の方法をふまえて、見つけた疑問を探究している。

…などが高く評価されました。講座生のみなさんは、二人の探究活動に学ぶことはどんなことですか。12月18日には、県のグランシップで発表会を行います。その時二人のプレゼンを視聴して、自分の探究活動の次のステップに活かすヒントを見つけにグランシップに来て下さい!