科学探究の旅にでよう!

6月に入ってビッグニュースが飛び込んできました。小さな科学者(みなさんのことです。) をめざしているみなさんには、関心を持ってもらいたい科学情報です。それは、あの探査機「はやぶさ2」が持ち帰った小惑星りゅうぐうの砂の試料の中に、「生命の源」とされるアミノ酸が23種類も見つかったというのです。

地球上にどのようにして生物が誕生したのでしょうか? ヒトはどのような生物の進化の上に出現してきたのでしょうか?あなたはどんな進化の道筋を経て,今のあなたになっているのでしょうか? 考えたことありますか。りゅうぐうという小惑星にその証拠があるというのなら他の沢山の惑星にも似たような証拠があるのでしょうか…ワクワクしてきますね。こうしたビッグニュースがあったとき、そのことについて調べてみましょう!

あなたの“命:いのち”は、39億年の時間を経て今、呼吸をしています──ONLY ONE, ONLY ONCE(あなたという人は、地球上に一人しかいません!あなたの人生は、たった一度しか在りません!だからあなたの命が大切なのです!)──そのずーっと前の地球上に生物が誕生したルーツの証拠となるであろう物質を発見したというのです。しかも日本の科学者のチームが発見したのです。JAXA(日本宇宙航空研究開発機構)が率いる探究チームは、全部で8チームあります。今後、ぞくぞくとそれぞれの探究領域の成果が発表されてくると思います。大注目です。ノーベル賞にもノミネートされるくらいのビッグニュースだと思います。この先のニュースに注目しつづけましょう!

あなたの探究の旅は、どんなテーマの旅ですか?はやぶさ2の快挙は、最先端の科学研究者の成果です。そうした世界がビックリするような発見や発明は、みなさんが探究の旅を続けて10年後、20年後…に出会えればいいですよね。今トライしている探究が一段、二段、三段と積み上げられて、やがてそうした成果を出せるような自分をめざして、基礎的な探究をしっかり身につけ、継続して探究の旅が続けられたら素晴らしいですね。

今あなたはどんな思いで、どんなテーマでチャレンジしようとしていますか。その探究は、どんな探究の旅になりそうですか。まずテーマを明確にしましょう。テーマが疑問形になっていますか(サブテーマでもいいですね)。例えば、「朝顔の研究」とするよりも、「朝顔は、いつ花が開くのだろうか?」のようにテーマを疑問形にすると、あなたがどんな探究活動をしようとしているかすぐわかります。そのことは、あなたがどのように探究を進めようとしているのか自分でも明確に意識できるし、仮説を立てたり、探究方法を考えたりするときも、すぐアイディアがでてきやすくなります。

次に、なぜそのテーマを選んだのか?どうしてその疑問を持っているのか?などの、あなたの探究の旅をする「わけ(理由)」をくわしく書きましょう!この動機を詳しく書くことは、論文の審査などを考えるととても大切なことです。気合いを入れて「探究ノート」に書いておきましょう。